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プロフィール
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性別:
女性
趣味:
読書だったり飲酒だったり。
自己紹介:
2013年今日は。
札幌あたりで養蜂やったり酒飲んだり本読んだりアニメ見たりしています。
SFが好きです。

今年はもうちょっと、言葉を大事にしようと思います。
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SFF!←ご挨拶。




全国的に夏ですね…。
札幌はまあ涼しいですけど、気分としては十分夏って感じです。
出身地が福岡なもんで、気温的には全然物足りない感じではあるんですけど、それでもやっぱり夏の雰囲気です。

夏の夕方が好きでした。
昼間の茹だる様な暑さから解放され始めて、だけど夕闇が刻一刻と迫ってくる、夏の夕方。
どうにも落ち着かない気分で普段は行かない遠い方の本屋さんへ自転車を力一杯漕いで行く。
出来るだけ早く、出来るだけ早く、って思いながら。
そうして上がり切った息を恥ずかしく感じながら本屋さんに入ると、それまでの焦燥感は何だか効き過ぎたクーラーに冷やされてしまって、居なくなってしまいます。
2、3日置きに通っている棚にそう変化は無いのだけれど、小遣いでは中々手の出ない背表紙に安心したり、新しい発見に目を奪われたりしつつ、すっかり指先が冷えた頃にはもう、外は真っ暗。
帰り道は逆に、出来るだけゆっくり。ゆっくり。
まだ帰りたくない。帰りたくないんだけど、他に行く当てもなし。
なので、出来るだけゆっくり。
…でも、うちに帰り着くと安心した。

子供の頃、夜に成ると、世界は一旦終わるんだと思っていた気がする。
だから本当に夜に成ってしまう前に家に帰らないといけないのだと。
夜は、怖いものだった。

でもいつしか、夜の時間にも慣れてしまって。
街が明るいせいなのか。
世界は一旦終わりはしないと、段々知ってしまった。
そうしたら、夏の夕方のあのざわざわする気持ちが思い出せなくなった。

記憶としては残っている。
夕刻、暗くて深い洞窟から一斉に飛び出してくる蝙蝠みたいな気持ち。
足下がふわふわして居ても立っても居られなくて、どこか遠くに行きたい様なそうでも無い様な、じっとしていられない、やりたいことがはっきりしている訳でも無いけど自暴自棄でもなくて、変で、とりあえず変で、とにかく変な、あの気持ち。
記憶としては残っている。
だけどもう、二度とこう云う気持ちにはならないんだろうなあ、と云う実感がある。

楽しかった。好きだった。でも多分もう二度と味わえない。
あれは一体、何だったんだろ?













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