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女性
趣味:
読書だったり飲酒だったり。
自己紹介:
2013年今日は。
札幌あたりで養蜂やったり酒飲んだり本読んだりアニメ見たりしています。
SFが好きです。

今年はもうちょっと、言葉を大事にしようと思います。
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引き続きまして。


あー頭がぼーっとするのは風邪のせいではなくて。多分。

久々の、読書感想。

ちょっと前に読んだ本。
トム・ロブ・スミス『チャイルド44』上下
…今ちょっと手元に無いんで、細かいアレとかできない(いつも出来てない、んですけど)のですが、まあそうしたものとして。なんだ。
いやまあどうなんでしょう。面白かったと云えば面白かったですけど。
うーん、正直引っかかる部分もあった。
ソ連の政治体制には色々問題があった事はきっと事実なんでしょうけど、そのことを、体制の外側の人間がさも、内実はこうだった、と云う感じで描くのって、プロパガンダ臭が凄くします。
いやまあそんなこと云うと、何も書けなくなる訳ですけど、これだけ読んで、「ソ連コワイ」って云うのは、何か違う感じがしました。
映画化でそう云うのがどういう風になるか。
あと、内容がスキャンダラスな感じに描かれているので、そっちに目が行っちゃって何となく見過ごしてしまいますが、ミステリとしてはあんまし大した事はないのかもしれません。
ちょっと引っ張らなくてもいい事で引っ張りすぎている感も。
よくも悪くも、娯楽作、と云う、私の中の位置づけです。
私にとっての読書は、娯楽以外の何者でもないのですけど。

割と最近読んだ本。
遠田潤子『月桃夜』
今年のファンタジーノベル大賞受賞作。
新潮社のこの賞は、時々私が凄く好きになる作家(と云っても、今の所約二人しかいないが)が出てくるので、ちょっと気にしている。
そうした事で、読んでみました。
私にしては苦手な恋愛もの、と云う事でしたが、そんなに気にならなかった。と云うか、そう云うことは忘れがちでした。
面白かった。
しかし中々に感想が述べにくいよ…。あまりの感想の述べにくさに思わずキーボードの掃除など唐突に始めてみたりしてしまいました。
うーん。えー。
すごく、哀しいお話なのかもしれません。
かなしい。やるせない。しかし、その気持ちは、自分の中に自分の事として置き換える事ができない、と云うじりじりする様な腹立たしさ。なんて云うんだっけこう云う気持ち。あー。
登場人物と、共感出来なかったと云ってしまえばそれまでなのかもしれないけど、単純にそれだけでもないのです。
なんだろう、この距離感。
ただ観ているだけしか出来ない、と云うこの気持ち。
そうした感情がじわじわ起きる、物語でした。
人の、感情のすれ違いそれにまつわる悲喜交々、寄り添ったり離れたり。
いや、まとめる必要は全然ないのだけど。

続けて読んだ本。
小田雅久仁『増大派に告ぐ』
同じく今年のファンタジーノベル大賞受賞作。
これは何か、タイトルに惹かれました。
帯に「賞始まって以来の問題作!」って散々あおってあるから、期待と何だかなあと云う気持ちを両方持ちながら読み始める。
面白かったです。
まあ、問題作程度で云うなら、期待したほどではなかったですが。
ラストの放り出されっぷりに関しては、拒否反応を示す人も結構いるかもしれない。
今、またどうやって感想書こうかなーって考えていた所、ふと、限りなくこの作品はライトノベルに近いのじゃないかと云う気持ちに。
でも違う。全然違う。カッコいい人は誰も出てこない。美少女も出てこない。剣も魔法も超能力も出てこない。あるのは自意識過剰と、そこから発生した妄想。
思春期から始まるあの気持ち悪くて恥ずかしい妄想に読者を巻き込んで行く、そう云った部分が私にライトノベルに似ていると感じさせたのかもしれません。
ただ、やっぱり全然違うと思った訳は、作者が明らかにその妄想の外側にいるからなのであって。それが最後のあの放り出しに繋がるのかも。
なんか自分で何云ってるのかよく判らなくなってきました(笑)
非常に巧くまとめてあるのが、ある意味癪です。
問題作と云うには、洗練されすぎていると云うか(まあ作家さん本人が云ってる訳ではないのでしょうが)。
多分、非常に力がある方だと思うので、これからまた新しい作品が読めると思うのですが、もっとこう、「そのまま」な作品を読んでみたいと思いました。
…って、なんで上から目線なんでしょうか私。すいません。


はあー。
久々に感想書いたら凄く疲れました。
何時間かかっているんだよ、と。
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