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冗長なだけのブログ。
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女性
趣味:
読書だったり飲酒だったり。
自己紹介:
2013年今日は。
札幌あたりで養蜂やったり酒飲んだり本読んだりアニメ見たりしています。
SFが好きです。

今年はもうちょっと、言葉を大事にしようと思います。
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よい天気、だった様な気がする。



えーまあ愚痴りたいのは山々なんですけど、「愚痴りたい」と云う事だけ書いて、治めよう。自分自身の為に。
そう云う日もある。



えーっと、何だっけ。
あそうそう、読みました。
京極夏彦『絡新婦の理』
…あー。魍魎程、と云うか、みたいに、読後に被るダメージはなかったです。
淡い色合いの哀しみが残りました。

読み終わってから数日たって今、何か卒業式の後の、誰もいなくなった校舎とか、もう利用しなくなった通学路にある少しの名残惜しさと、解放されたことへの喜びと不安、と云う様な非常に俗で陳腐なイメージしか浮かばないんですけど、なんかそう云う感じがします。
一度目と二度目の時は、あんまりはっきり感想はなかったんですけど、三度目の今回は、割とはっきり色が見えたと云うか。…まあそれにしたって「感想」とはほど遠いもんなんですけど。

確か去年の今頃も丁度私の中でブームがやって来て各巻読み漁ってたんですけど、読む度読む度見えてくるものが違ってて、非常に読み甲斐があります。ボリュームは云わずもがなですけど。
一度読んだくらいじゃ私は理解出来ないので、きっと再読しないと読み解けないってことでもあるのでしょうけど。
とすると、やはり鉄鼠と塗仏辺りも再読しないとな。
…ループに嵌っている…(笑)

今のうちに、読みたくて読む本を沢山読んどこう。
…他にやる事も、あるにはあるんだけど(笑)
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昨日とうって変わって、いい天気。



家の近くに、時々行くバーがある。
そこのマスターに本を借りました。
…人から本借りるのなんて、久しぶり。
と云う事で、早速。


一冊目。
東野圭吾『容疑者Xの献身』
映画化で話題ですね。
貸してくれたマスターにはそう云うのとは関係なく、自分の「ベスト泣きスイッチON作品」と云うことだそうです。
私は今まで東野氏を読んだ事が無かったのですが。


感想。

…え、どこで泣けば良かったの?

おわり。

いやいやいや、んー。
これは、どうしたら良いのでしょうか。
すいません、正直全然心に響くものを感じなかった。
文章とかもサクサク読める感じなんですけど、読みやすいと云うより何の引っかかりもなくて、ただスラスラ進んでゆくだけと云うか。
登場人物の誰にも共感も感情移入もおろか、愛着すら湧かなかった…。
何となくですけど、トリックとかロジック以前に、人一人殺すって行為は、もっと底知れない嫌悪とか恐怖とか感情とか、ぐっちゃぐちゃなもんが着いて回ると思うのですよね。
そう云うのが全然感じられず、どうしてこれがこんなにモテハヤされているのか、逆に吃驚。
まあ、全く楽しめもしなかったんですけど、逆にイライラもせずに普通に読めた、と云う、私にとってある意味非凡な作品ではありました。(笑)。

二冊目。
逢坂剛『さまよえる脳髄』
またもやミステリ。別段ミステリ好きだなんて云ってないのにな…?
この方も初見。

これは、ハードボイルドだったなあ。
こっちは面白く読めました。よかった、云われるままに二冊借りといて。
マスターは若しやそれを見越して…?(笑)

なんかね、結構ブラックでした。
あと胡散臭い。
でもその胡散臭さがよかった。
胡散臭さに妙な味がある感じで、何となく筒井康隆氏を想起してしまうのは私だけなんでしょうか。
逢坂氏。他のも読んでみたいかもしれない。


今回、同じ人に借りた本でしたけど、内容も感想も対照的でした。
前者は「愛」とか「モラル」とか云うなら、深く描かなくては行けない要素がもっともっとあるんじゃないか、って気がします。偉そうですけど、私(汗)。
後者は、うーん、胡散臭い!もう一冊!と云う具合ですか…(笑)


取り敢えずー、これから絡新婦再読するつもりー。
魍魎であれだけダメージを受けたにも拘らず(笑)マゾか(笑)
よい天気でした。
うむうむ。



読みました。
エミール・ガボリオ『ルルージュ事件』
世界最初の長編ミステリ、と云う煽り文句に惹かれて購入。
特別ミステリ好きでもないのですけど、コナン・ドイルが「私を魅了した」とか書いてたら、読みたくなりませんか?そうでもない?

19世紀半ば、パリ近郊で起きた殺人事件にまつわるあれこれ。
何と云うか、冗長と云ってしまえば冗長なのかもしれません。
探偵も快刀乱麻を断つ、と云った具合ではないし。感情で突っ走ってはいかんとか云ってる側から興奮しすぎて血管切れそうになってるし(笑)
でも、これくらいの時期の、貴族が存在しているだけで真に貴族的たりえた時代からそうじゃなくなって行く時代への過渡期の貴族の姿を見るのがとても好きな私としては、大変興味深く面白く読みました。
とか云って、真に貴族的と云うのが一体どういうことなのか、全然判らんのですけど。
なので、伯爵とか公爵夫人とかが「何たる不敬」と怒ってることが結構滑稽に思えたり。でもまあ何となく、そう云う事、なんだろうなあ、と。
…貴族でいる事=無条件で大金持ち、と云う訳でもないし。
お貴族様はお貴族様なりの理論、理想、それ故の苦労があるんだなーって、いつもこう云う時代が舞台の話に触れると思います。
まあでも、爪に灯を点す様な思いで生活してる人々に比べたら、どんだけマシか、とかも。

犯罪を暴く為の捜査や謎解きが必ずしも主眼でないので、物足りなく感じる人は物足りないでしょうけど、男女間の愛憎のもつれやら親子の情愛やら、人としての矜持についてやらとか、こう書くとなんかメロドラマチックですけども。面白く読めました。

ネタバレとか好きではないので詳しく書きませんが、裏と表とか、隠された相似形とか、かなり心惹かれました。
いやー。没頭したなー。
曇りだなあーと思っていたら、風が出てきて、雨粒が窓に当たる。
本降りにはならないかな?
慌てて洗濯物を取り入れた際に、左手人差し指の爪、白い部分が根刮ぎ無くなる。
正確にいつ無くなったのか判らない。全然そんな感じはしなかったから。
お陰でキーボードがちょっと打ちにくい。変な感じだ。



読みました。
コルネーリア・フンケ『魔法の声』
古本屋にて表紙買い。
朗読すると、物語の中の登場人物が現実となって現れ、代わりにこちらの世界の誰かが物語の世界へと消えてしまう、と云う特殊な力を持った本を修理するのが職業のお父さんと、その娘のお話。

ファンタジーも結構好きなので、ノリノリで読み始めたんですけど。
主人公の娘に中々感情移入出来なくて、いや娘だけでなく殆ど全ての人物に共感出来なくて、イライラした…。
珍しいといえば珍しい…。なんでだろう。訳の問題だろうか。普通にお話の筋とかはとても魅力的だと思うのに。
頁を進める度にイライラが増えて行って、一つ一つは小さなイライラなんだけど、段々大きなイライラになって、本格的に読む気が失せる前に本を閉じて、もうその日はそれ以上読まない、と云う事を繰り返してました。
あー、読み終わってほっとした。

何だろうか、もう、ファンタジーとか読めなくなってるのだろうか私…。

それよりもこれ、全然感想じゃない……。


長野まゆみ『改造版少年アリス』
改造、です。改造したんだそうです。

どうなんでしょうかね?
改造前の少年アリスを久しく読んでないので印象ででしかお話出来ないですけど。
私は正直旧版の方が好きです。
何か判りにくくて入り組んでて、所々不鮮明で不親切で。
未熟な故に張りつめている雰囲気が、私には魅力的だったので。

まあでも、改造版もこれはこれで。
きっと好みの問題なのでしょう。
他の作品も改造するらしく、読者にリクエストしてましたけど、…それはどうなんだろうか。
…そんなことより、新作は?
とか云ったら、怒られるだろうか。


ダニエル・キース『アルジャーノンに花束を』
いやー…。…いやー…。
昨日書き込んだ悲しい予感の物語、と云うのはこれでした…。
いやーーーーー。
なんちゅうかね、ああ。

中々人と云うのは、自分が見くびっている者の能力やなんかを自分が位置づけているより以上には認めたがらないものなんだよねーっと。
人は独りじゃない、だから誰かと繋がってるし、繋がりを求めてゆくものなんだろうと思うけど、その繋がりの正体を、色々考えさせられる物語でした。
そして、これもやはり読了後タイトルに戻ってズシンとなる物語。

それにしてもやっぱり、読んでもいないのに物語の内容を知っている、と云うのは良くないなーって改めて。
少なくとも、オチ的なものは知らない方が絶対にいい。
中々読書量が多くない私にとってはジレンマな部分だけど。
まあ嫌な事なんて日々、ある訳で。
一々気にしてたら、ホント禿げる。

今日は一日いい天気、かな?



本を読みました。
ジュール・ヴェルヌ『地底旅行』
十六世紀の錬金術師が残した古文書を解読したら、火山の火口から地球の中心へ行った、って書いてあったら、どうしますか?
好奇心はそれなりにある方だと思ういますけど(…あ、なんか今自分でそう書いて、全然そんな気がしなくなってきた。どういうアレかこれは)、あんまし地底とか行きたくないなあ。
行かないなあ、多分。

潜るのって怖くありませんか?
閉所恐怖症の気は多分ないと思いますけど、地下深く、という設定それだけで息が詰まりそうな気分。
レビューは書きませんでしたが夏に読んだ藤崎慎吾『ハイドゥナン』は海底数千メートルとかの話で、それもホント息が詰まりそうでした。まあこれの場合、話が非常に緊迫する内容だったから、「深い」こと以外の要素もあったんでしょうけど。
(藤崎慎吾『ハイドゥナン』1〜4;地震が頻発する沖縄の地底深くから、マグマが急上昇する危険性が高まっていた。それを阻止する為に動き出した、長い長い時間を超えた思いとかが色々交錯するお話。)
何だろうか、大きな地震が来たら、真っ先に倒壊する自信がある(?)住宅に現在居を構えているから必要以上に恐怖を感じるんだろうか。
いやー、逝くならきゅ、と一瞬で逝きたい。

…何の話だ。

まあそれはそれとして。えーっと。
ヴェルヌ作品は私にとって『動く人工島』に続いて二作品目なんですけど、科学を中心に据えながら、自然に対しての敬意と畏敬の念が感じられることが、共通している様に思いました。
他の作品を読んでないのでアレですけど、取り敢えず、そこのとこが物凄く共感、と云うとおこがまし過ぎるのだけども、なんか「大事だよねー」と大層頭の悪い感想を持ちます。

あと、本当に物凄く頭の悪いアレなんですけど。
読んでてて、途中催眠術か?ってくらい睡魔に襲われました。面白いって思ってるのに。
中々読み進められなくて困った。
私の集中力の問題か?


奥泉光『新・地底旅行』
なんと云う。なんと云う人を喰ったタイトルでしょうか。
続けて読む私もどうか、と云うアレですけど。
や、まあ面白かったです。
ヴェルヌの後を、夏目漱石が書いたらどうなるかって云うのがポイントだったらしいですけど。
マジですか?本気と書いてマジですか?

…やー、まあ面白かったです。
漱石を殆ど読んだ事ないので文体の模倣がどの程度なのかは判りかねますけど、文体の模倣と書いてある事の模倣(模倣と云うと語弊があるかも。なんちゅうか、踏襲?うまく云えない)とは別物なんだろうなきっと、と。

何だろうか。面白かった。他の作品も読んでみてもいいかもしれんと思える程には面白かった。
でも多分、読まないんじゃないかなって気もする。

タイトルから判る通りヴェルヌ作品へのオマージュと云うのか、そう云うのなんですけど。他の、名だたるSFの色々なパロディらしい要素が散見しているようでした。
うーん、そう云うのはそう云うので面白いのかも知らんが、ちょっと欲張り過ぎな気もしないでもない。
もうちょっとシンプルにやりようもあったかもしれないなと、私は思いました。


ロアルド・ダール『来訪者』
SEXにまつわる短編集。と云って、官能小説とは全然違いますよ。
無知な私はダールと云えば『チャーリーとチョコレート工場』とかの児童文学の作家だと思ってたんですけど、寧ろそればっかりじゃなかったんですね。イヤアハハ。

まあそれはそれとして。

この一連の作品。
吃驚する程、ヤな奴しか登場しない。
そのヤな奴に対して単純にムカつけばいいってことでもないっぽいらしいことは、読んでて思う事でしたけども。

でも、正直、身の回りにいたらホント、心底迷惑だろうなって思いました(笑)

巻末の解説に「ダールは痛烈なことを書きつつも、毒が無くて…人柄のなせる技だろう」とか云う様な事が書いてありましたが。

…そうかあああ??

いや本人の人柄云々の事は知らんですけど。
オズワルド叔父…。なんかどんなに魅力的な人物だとしても、私は嫌だなあ、嫌だー、あんな男も女も、自分以外の人間をゴミとしか思ってない様な人嫌いだ…。
ちょっと、あそこまで行くと、正直羨ましくもなりますけどね…(笑)

と云った具合です。